[拳禅一如] けんぜん いちにょ
「拳」は肉体を、「禅」は精神を意味します。
身体と心は別々のものではなく、互いに影響を及ぼす一体のものです。
少林寺拳法では、身体と心を、どちらかに偏らせることなく、バランスよく
修養します。
[力愛不二] りきあい ふに
慈悲心や正義感に溢れていても、力がなければ、誰かの役に立ったり、
助けたりすることはできません。
また、どれだけ力があっても、誇りや信念がなければ、正しい力の使い
方はできません。
力と愛、理知と慈悲の調和こそ、少林寺拳法の行動規範です。
[守主攻従] しゅしゅ こうじゅう
少林寺拳法の技法は、不正な暴力から身を守るためにあります。
そのため、まず守り、それから反撃する技法体系となっています。また、
確かな守りの体勢を築くことで、相手の弱点を冷静に見極め、有効な
反撃ができると考えています。
[不殺活人] ふさつ かつじん
少林寺拳法の技法は、誰かを傷つけるためのものではなく、自分や他
人を守り、生かすためのものです。
少林寺拳法の技法は、人の可能性を実感させ、成長の喜びを味わうた
めに修練されます。
[剛柔一体] ごうじゅう いったい
少林寺拳法の技法には、突き・蹴りなどに対し、受け・かわしから当身で
反撃する「剛法」と、手首を握る・衣服をつかむなどに対して、抜き・投げ・
固めなどで反撃する「柔法」があります。
剛法と柔法は、互いの特徴を活かしあい、巧みに組み合わせることによ
って、効果を倍増させることができます。
[組手主体] くみて しゅたい
少林寺拳法の修練は、二人一組で行うことを原則とします。
これは、相手の行動に適切かつ柔軟に対処できる実践的な技法を養うた
めであると同時に、共に協力して上達し、その喜びを分かち合うためです。